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原因不明の崩壊神話

03.等価交換基本原則


 あらゆる交換は、その双方が、いずれも交換前に対して交換後の利得が大きくなるとその時点において判断したときに行われる。だけど生物は時としてその交換を、正確には自らの判断を後悔する。
 そして後悔しているタウがここにいた。さっき交換して手に入れた3日に1度の食事が、思ったよりもおいしくなかったから。
 そんな理由で悩めるのはまだマシな方だ、とタウは誰かに語ったことがある。街に出ればまあ酷い、と。それを語られた誰かが返した言葉は確かこうだった。
「街だけが全てじゃないよ」
それを聞かされたタウは気付いた。タウの知る世界で一番に賑わっている「街」こそが、実は世界の最下層にあるということに。だから無言で(挨拶もせずに)帰った。



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